AdMobは、アプリ内に広告を表示する機能を提供する。教科書どおりに作れば良い。ここでは、難易度の高かった項目を解説する。
問題意識
現在、androidのplatform 2.2 API level 8で稼働するアプリを開発している。
教科書では、AndroidManifest.xmlに次の1行を挿入するように指示がされている。
android:configChanges="keyboard|keyboardHidden|orientation|screenLayout|uiMode|screenSize|smallestScreenSize"
ところが、screenSize及びsmallestScreenSizeは、platform 3.2 API level 13以上が必要とされるため、Error: String Types not allowedというコンパイルエラーが発生する。
screenSize及びsmallestScreenSizeを削除すると、次の趣旨の実行時エラーが発生する。
E/Ads(11952): The android:configChanges value of the com.google.ads.AdActivity must include screenSize.E/Ads(11952): The android:configChanges value of the com.google.ads.AdActivity must include smallestScreenSize.
E/Ads(11952): You must have AdActivity declared in AndroidManifest.xml with configChanges.
どのようにすれば良いのか。
結論
回答はAdmob in Android 2.2にあった。この問答から、次のような手順を講じれば良いことがわかった。
- Eclipseを最新版にする。(必須では無い)
- Android SDKを最新版にする。
- (重要)Eclipseのメニューコマンド>Project>Properties>Android>Project Build Target>platform 4.0 API level 14(最新版)を選択する。このコマンドはJava Build Path>Librariesに連動している。
- AndroidManifest.xmlに次の1行を追加する。
<uses-sdk android:minSdkVersion="8"/> - Project>Cleanを実行する。
Project>Properties>Java Build Path>Librariesの設定は手作業で行うのではなく、上記3の操作を行えば、自動的にJava Build Path>Librariesの設定が行われる。
この手順によって作成されたアプリは、platform 2.2 API level 8で無事稼働する。
上記の各手順の値を具体的にどうするかは、各プログラマーの置かれた立場によって異なる。
この手順によって作成されたアプリは、platform 2.2 API level 8で無事稼働する。
上記の各手順の値を具体的にどうするかは、各プログラマーの置かれた立場によって異なる。
参考:AdMob
実機をテスト用端末に設定する方法
開発者は、広告をクリックしてはいけない。広告を誤ってクリックしてしまうことを避けるため、広告を(本物の広告では無く)開発用の広告にしておかねばならない。
AndroidManifest.xmlの書き方は、教科書に掲載されているとおり、そのまま書けば良い。
layout用のxmlは、例えば、次のようにする。普通にlayoutを作成すれば良いだけだ。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<RelativeLayout
xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
android:layout_width="fill_parent"
android:layout_height="wrap_content"
>
<LinearLayout
android:id="@+id/AdView"
android:orientation="vertical"
android:layout_width="fill_parent"
android:layout_height="wrap_content"
android:layout_alignParentBottom="true"
>
</LinearLayout>
(以下省略)
AdView adView;
LinearLayout ll;
AdRequest ar;
//第三番目の引数にはAdMob publisher IDを指定する。
adView = new AdView(this, AdSize.BANNER, "xxxxxxxx");
ll = (LinearLayout)findViewById(R.id.AdView);
ll.addView(adView);
ar = new AdRequest();
//ar.setTesting(true);//4.0.4の場合使える。4.3.1では使えない。
ar.addTestDevice(AdRequest.TEST_EMULATOR);
adView.loadAd(ar);
上記プログラムを実機で実行させると、LogCatに次の趣旨の行が出力される。
I/Ads(12492): To get test ads on this device, call adRequest.addTestDevice("yyyyyyyy");
この"yyyyyyyy"の部分を引用して、adView.loadAd(ar);の直前に、次の行を書き込む。
ar.addTestDevice("yyyyyyyy");
そうすると、次回の実行時から、実機では、本物の広告を表示するのでは無く、テスト用の広告を表示する。
本番では、addTestDeviceメソッドを削除する。
もっとも、削除を忘れても実害は無い。何故なら、指定したIDの端末だけがテスト用になっているだけだからだ。(このあたりは、実際には試してはいません。)
そういう意味で、Version 4.0.4に比べて、4.3.1は進化したと言える。Ver.4.0.4では、setTesting(true)メソッドにより、全ての端末がテスト機になってしまう。このメソッドの削除を忘れて出荷した場合、喜劇悲劇が生まれる。
ここで、敢えて、Ver.4.0.4を使い、setTesting(true)を実装させたまま、出荷してしまうってのも、一興である。「削除を忘れたのではありません。敢えて、残しておいたのです」と。(-_-;)
いや、それはダメです。パブリッシャー様向けのガイドラインとポリシーには、「アプリ内広告では SDK のメソッドのみを使用し、SDK の最新のバージョンを使用する必要があります」と書かれています。
本番では、addTestDeviceメソッドを削除する。
もっとも、削除を忘れても実害は無い。何故なら、指定したIDの端末だけがテスト用になっているだけだからだ。(このあたりは、実際には試してはいません。)
そういう意味で、Version 4.0.4に比べて、4.3.1は進化したと言える。Ver.4.0.4では、setTesting(true)メソッドにより、全ての端末がテスト機になってしまう。このメソッドの削除を忘れて出荷した場合、
ここで、敢えて、Ver.4.0.4を使い、setTesting(true)を実装させたまま、出荷してしまうってのも、一興である。「削除を忘れたのではありません。敢えて、残しておいたのです」と。(-_-;)
いや、それはダメです。パブリッシャー様向けのガイドラインとポリシーには、「アプリ内広告では SDK のメソッドのみを使用し、SDK の最新のバージョンを使用する必要があります」と書かれています。
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